人の顔色をうかがいすぎて疲れてしまう。周りの空気を読みすぎて、自分の意見が言えなくなる。 HSPのあなたは、そんな「周りを読みすぎる癖」に悩んでいませんか?
HSPは生まれつき繊細だと言われますが、僕自身の経験を振り返ると、それだけでは説明がつかない感覚があります。僕の「読みすぎる癖」の根っこには、高校時代の、ある決定的な経験があるからです。
クラスで孤立し、一人で便所で弁当を食べたあの日々。 望まない役割を演じ続け、誰にも心を許せなかった部活動。 あの経験が僕に教え込んだのは、「周りを完璧に読み、適切に反応しなければ、自分はまた一人になる」という、恐怖にも似た強烈な思い込みでした。
この記事は、そんな僕が過去のトラウマによって後天的に強化された「人に怯える癖」「周りを読みすぎる癖」と、今まさに、どう向き合い、どう手放そうと試行錯誤しているのか、その現在進行形のプロセスを正直に綴るものです。
これは、成功談ではありません。まだ道半ばの、不器用な記録です。 でも、もしあなたが同じような苦しみを抱えているなら、この記録が、ほんの少しでも「自分だけじゃないんだ」という安心感や、「こうすれば少し楽になるかもしれない」という希望に繋がれば、と願っています。
1. あの日、僕の世界が変わった ~「人に怯える」という鎧を身につけた瞬間~
- 何が起きたのか:
クラスで存在感の強い同級生との関係のこじれがあり、クラスで孤立して過ごすようになる。弁当を持参して食べる学校だったが、ひとりで便所飯をすることもあった。- 何を感じたのか:
否定された心の痛みと、周りに人がいる中で孤立する恐怖から、周りの空気をもっと正確に読み取って、合わせた反応をしないといけないという思考をするようになった。
2. 「周りを完璧に読まないと」という呪い ~HSPの繊細さが裏目に出る時~
- 「生存戦略」としての過剰センサー: 高校時代の経験から、脳が「危険を避ける」ために、常に周りの人の表情、声色、視線などを過剰にスキャンし、完璧な「正解」を探そうとする自動思考が作動するようになったこと。
- HSPだからこその悪循環: HSPは元々、些細な情報に気づく能力が高い。だからこそ、「完璧に読めるはずだ」「完璧に反応できるはずだ」という、非現実的な目標設定に陥りやすく、それができない自分を責めてしまう悪循環。
- その代償: 常に気を張り詰めていることによる疲弊、自然体でいられない苦しさ、本音を言えないことによる人間関係の表面化、そして、結局「何を考えているか分からない人」と見られてしまう皮肉。ただの「害のない人」で、面白くないと評価される人になる。
3. 呪いを解くために、僕が今も続けていること ~不器用な試行錯誤の記録~
この根深い癖は、簡単にはなくなりません。でも、少しずつ、その支配力を弱めることはできると信じています。僕が今、意識的に試していることを、正直に共有します。
- ① まずは「気づく」練習:
「あ、今また完璧な反応を探してるな」「失敗を恐れてるな」と、自分の思考パターンに、ただ気づく練習。気づくだけで、少しだけ客観的になれます。- ② 過去の自分への「いたわり」:
便所飯を食べていた自分、無理して人に合わせようとしていた自分を、「情けない」と責めるのではなく、「逃げずに対処しようとして立派だった」「一人でよく頑張った」と、心の中で声をかけてあげる。過去の傷を、少しずつ癒やす試みです。- ③「自分は放っておいても勝手に頑張るから、頑張ろうとしなくていい」と意識する:
あえて「頑張らなくていい」と心を構えて何事にも挑んでいます。真面目な性格だから、勝手に頑張るのば自分。だから頑張らないくらいの心構えでちょうどいいのです。- ④ 信頼できる相手に「小さな本音」を試す:
いきなり苦手な場所で挑戦するのは無謀です。本当に信頼できる友人や家族に、「実は、こう思うんだけど…」と、ほんの少しだけ、自分の意見や気持ちを話してみる。否定されずに受け止めてもらえた、という小さな成功体験を積み重ねています。- ⑤ 体の感覚に意識を戻す:
人に会う前や、緊張する場面の後、意識的に深呼吸をしたり、体の感覚(足の裏、手のひらなど)に注意を向けたりする。頭の中のぐるぐる思考から抜け出し、不安定な自分を俯瞰して見るための練習です。(リセット術の記事で紹介した方法ですね)
4. まだ道半ばだけど、伝えたいこと ~あなたも、きっと変われる~
この「人に怯える癖」は、僕にとって長年の課題であり、今も完全には克服できていません。気を抜くと、すぐに昔のパターンに戻ってしまいます。
でも、以前と違うのは、「なぜ自分がこうなってしまうのか」という理由を知っていること、そして、「少しでも楽になるための方法」を、いくつか持っていることです。
もし、あなたが僕と同じように、過去の経験から「周りを読みすぎる癖」に苦しんでいるのなら、 この記事があなたが自分自身を理解し、過去の傷と和解し、ほんの少しでも軽やかに生きるための、小さな一歩になることを願っています。


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